Ziggy played guitar

2003年7月12日
必要以上に女っぽい顔と女っぽい体に生まれてきた女の私は女であることが時々凄く嫌になる。
まだ男とか女とか意識しなくてよかった幼児の頃が一番シンプルに存在できた。

子供時代が終わり、女であることが苦痛になり始めた頃ヘンなひとに出会った。
その人は細い白い体、まゆげのない頬のこけた異様に光る目の顔にぐりぐりと化粧をして、なんだか

丹頂鶴(笑)

みたいだと思った。

こんなヘンな人は見たことない。性別さえ持たない。というか人にさえ見えない。凄くヘン。なのに誰よりもカッコいい。

その人の歌を聴くと夢想の中まで行けた。
その素敵な夢の中では私の禍々しい肉体と魂さえ昇華していくようだった。男でも女でも大人でも子供でもない汚いのに美しいシンプルな自分とその夢の中でだけ出会えた。

あのときあのタイミングであのひとに出会えたことで私は救われていたのかもしれないと今では思う。


その人の名はジギースターダストといいました。
今はもういない。

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